「Repro Booster」Image credit: Repro ウェブの顧客体験支援を手掛ける Repro は16日、サイトスピード改善ツール「Repro Booster」のアップデートにより、Webサイト全体の表示速度がさらに高速化したと発表した。同社によるとサイトスピードの指標となる LCP(Largest Contentful Paint)の改善率が59.7%増加し、平均30.5%に向上したとしている。 Repro Boosterは、タグを設置するだけでその日にウェブサイト全体の表示速度の高速化を実現するツール。主な機能として、クリック予測・先読み機能と画像フォーマット自動変換機能がある。クリック予測・先読み機能は特許技術により、ユーザーが次にクリックする可能性が高いリンクを予測し、リンク先の情報を先読みすることでページ遷移を高速化する。 画像フォーマット自動変換機能は、ウェブサイト上の画像を次世代画像フォーマット(AVIF・WebP)に自動変換し、画像表示を高速化する。 LCP は、Web ページのメインコンテンツとなる視覚的に最も大きな画像や動画、テキスト要素がブラウザに表示されるまでの時間を指す指標。2021年には SEO(検索エンジン最適化)のランキング要素として導入され、ウェブサイトのユーザーエクスペリエンスを評価する重要な指標の一つとなっている。 今回のアップデートでは、クリック予測・先読み機能を改良し、先読みによる速度改善効果をさらに向上させた。また、画像フォーマット自動変換機能の処理タイミングを最適化し、変換後の画像がより高速に表示されるようになったという。 同社プレスリリースより Repro Booster は、EC サイトやメディアサイトを中心に多数の企業に導入されており、成果を上げている。具体的な導入事例として、今年9月に発表されたコメ兵の「KOMEHYO ONLINE」での成果が挙げられる。KOMEHYO ONLINE では、モバイルで FCP(First Contentful Paint)が30%、LCP が11%改善。PC では FCP が29%、LCP が15%改善したと報告されている。 Repro はサイトスピード改善ツール以外にも、複数のサービスを提供している。CE(顧客体験)プラットフォーム「Repro」は、ウェブ・アプリの顧客一人ひとりに対し、最適なタイミング、内容、チャネルでのコミュニケーションを可能にするプラットフォームだ。 また、アプリ収益最大化サービスでは、アプリマーケティングツール「Repro App」と専門チームによる支援をセットで提供している。今年8月には、B-R サーティワン アイスクリームの「31Club」アプリで、導入後3ヶ月で会員登録後の初月購入率が約25%改善した事例を公表している。Repro の設立は2014年4月。2020年2月にはシリーズ C ラウンドで総額約30億円の資金調達を実施。累計調達総額は約35億円に達している。 Repro Booster の導入を検討する企業向けに、同社はウェブサイトの無料表示速度診断も実施している。自社サイトの表示速度を無料で診断し、同業他社サイトとの比較も行える。 via PR TIMES The post Repro、サイトスピード改善「Repro Booster」をアップデート——速度指標は平均3割改善 first […]